0.1up projectさんのイラスト
異・仏教伝とは
異・仏教伝は0.1up projectさんにイラスト依頼をさせていただきAGAWAが制作販売をしているシールシリーズです。
全6種(各おまけ1種付き)
(架空の)仏教について書かれた書物を読み説きながらシール化したというものです。 その書物には表紙が無く正式名称はありませんが、世に伝わっている事と異なる点が多くあるので「異・仏教伝」と呼ばれています。
- 2020年5月16日・・「さん家電脳祭り」で試作品販売(96㎜1種+48㎜マツダ4種)
- 2021年2月7日・・AGAWAシールSHOPにて第一回販売(茶奇尼狐天と唖氏騨尊陀螺) 販売中
- 2021年4月11日・・AGAWAシールSHOPにて第二回販売(深螺沙蛇天と注半託迦尊邪) 販売中
- 2021年5月5日・・
「さん家祭り2021」にて第三回販売(吉彩祥明天・歩蛇狗明王)予定 - 2021年5月10日・・AGAWAシールSHOPにて第三回販売(吉彩祥明天・歩蛇狗明王)予定
↑試作品を販売した時のブログ記事に詳細も載っています。
異・仏教伝 全6種
全6種がコチラ。 ビックリマンシール等の48㎜サイズの4倍である96㎜サイズです。
色々と悩みましたが、全てマツダプリントです。
裏書き
48㎜のおまけ付きも販売
異・仏教伝は96㎜でマツダプリントの印刷でないと作品にならなかったので、48㎜プリズムサイズはおまけ扱いで「おまけ付き(2,000円)」として同時に販売しました。 なので、シールとしては全12種です。
制作ブログ
異・仏教伝はとにかくイラストが厚塗りで凄まじいです。 HPを見てとにかく胸に刺さるものがあったので依頼し、ロゴを含めた正方形のキャンバスに若干のデフォルメをしつつまとめるデザインって意外と苦戦される方も多いのですが、0.1up project氏はそこも軽々クリア。 改めてその実力と素晴らしさを実感しました。
しかし、データを受け取り今度はこちらの番です。
ビックリマン風の48㎜サイズでの作品に落とし込むのが難しく、悩みに悩んでいました。
試作品販売の際に、「96㎜でマツダメタルが相当ハマる」という所までは進んでいたので続きを記録しておきます。
白抜き、大雑把にあしらったらめちゃカッコよかった
プリズムも試してみました。
試作品の「深螺沙蛇天」を見ながら、やっぱり傾けてキラキラしない(変化が無い)のは物足りないな・・箔押しで豪華に作るか? 等と悩んでいました。 そこで箔押しで作るとしてもまずプリズムだけで雰囲気を掴もうと製作開始。
その際、試しにPhotoshop>消しゴムツール>ソフトブラシでマウスを使い、手動で細かく白を抜いたら、プリズムでもなかなかどうしてめちゃくちゃカッコよくなりました。
厚塗りで境界線が曖昧なので白印刷の部分抜きは出来ないと決めつけていたのですが、試してみてよかったです。 一括の画像処理では無く、細かい手作業だったのでやってやったぞ感は自分にはあるのですがそれは伝わらないですね。
上の画像の左の黄色い部分が金の箔押しだと想定すると、かなり豪華でカッコよくなるイメージは出来ました。
その後、冷静に考えて96㎜の箔押しとなると販売価格が高くなってしまうな・・なんか違う気がする・・と思い直します。
マツダメタルでも白抜きを施せば傾けた時に反射が変化するから十分作品の魅力が伝わるし質感的にやっぱりこっちでしょう!という結論に。 実際めちゃくちゃカッコイイ。
必殺技・ベベルとエンボスを覚えた
さらに「異・仏教伝」の最大の特徴がこの凹凸のあるエンボスメタル風の背景模様です。
全体的に薄くインクをかけて凹ませて、インクを抜いた所だけがアルミむき出しになり光沢を出す(例:名前の部分が該当します)という技は以前から習得していたのですが、今回の制作で新たに和紙のようなザラっとした印刷になるデータ作成方法を編み出しました。
それが、Photoshop>レイヤースタイル>ベベルとエンボス>テクスチャです。
深さを+して・比率を調整するとこのザラザラとした質感が生まれます。 ものによって比率は違います。
白と色のデータは凸と凹で表現されるという考え方を利用して、まだまだ新しい表現方法が探せそうです。(凸が金等のメタル素材でピカる)
割とモニターで見た通りの印刷でサンプルが上がってきて「やべー!高級感ハンパない!」となり、何度かパーセンテージを調整してベベルとエンボスという技を習得したのでした。
ちなみに2020年にクリスマス限定で販売した「独眼魔サンタ」もこのテクスチャが軽くかかっていて、サンタコスニコラの方はかかっていません。
既にサンプルで販売をしていた「深螺沙蛇天」は違うデザインにしようといくつか試みましたが試作品の背景がベストと思い、試作品と大きな違いはありません。
ただ、白版の抜きがあるだけでかなり違うとは思います。
吉彩祥明天はコチラの銀アルミの方が高級感があって多分1つの作品としてならこちらの方が良かったのですが、
6枚全体を考えた時に、7つの色に輝くプリズムがあると良いなという理由でマツダプリズム仕様に。
風車のようなカクカクしたプリズムを使うのは初めてですがこちらもイイ感じになりました。
どのシールもですが、アップにすると凄まじく良い力作です。
6種それぞれの読み方やモチーフ等
ご質問をいただいたので、追記します。 読み方は特に決まっていませんがモチーフとなる神様を記載しておきます。
壱・・深螺沙蛇天 (しんらじゃだてん・じんらさじゃてん) →深沙大将(じんじゃたいしょう)
弐・・注茶半託迦尊邪(ちゅさはんだかそんじゃ) →注茶半託迦尊者(ちゅさはんだかそんじゃ)
参・・陀吉尼狐天 (だきにこてん) →荼枳尼天(だきにてん)
四・・唖氏騨尊陀螺(あしだそんじゃら) →阿氏多尊者(あしたそんじゃ)
伍・・吉彩祥明天(きっさいしょうみょうてん・きちさいしょうめいてん)→吉祥天(きっしょうてん・きちじょうてん)
陸・・歩蛇狗明王(ぷだくみょうおう) →歩擲明王(ぶちゃくみょうおう)
0.1up projectさんのHPはこちら
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魅力的なイラストが多数あって特に和物が個人的に超ドツボです。 NFT販売などで世界的にアピールすれば、さらなる評価を受ける可能性を秘めている方です。
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