トキメキ!妖怪鬼退治のホログラムシリーズの制作ブログ
トキメキ!妖怪鬼退治ホログラムコレクションとは
「トキメキ!妖怪鬼退治ホログラムコレクション」は、トキメキ妖怪鬼退治のキャラクターがガチホロシールになるという企画です。 ビックリマンの人気企画、ホロセレを彷彿させたく。
当初は全12種類くらいで格安でランダム販売の予定でしたが、
- ホログラムシール制作費が急に上がった事であまり値段が下げられなくなった。
- 12種全部作るまで寝かしておいたら、ホログラムの表現方法の鮮度が落ちてしまう
という2つの理由で単発販売に切り替えました。
- 第一弾「逢魔刻」(2022年12月発売)
- 第二弾「大デストロイ嶽丸」(2023年3月発売)
- 第三弾「スーパー姫子」(2023年5月5日さん家祭りで先行発売)
- 第四弾「デビルデ陰摩羅鬼」(2023年6月17日発売)
- 第五弾「ブラック撫子」(2023年9月18日発売)
以降は何かホログラムで新しい表現が見つかり次第新弾発売となり、常に未完です。
第一弾「逢魔刻」
第一弾は「逢魔刻」
キャラクターというよりはオブジェなので実験しやすく、
黄色・青・緑・赤のパーツがそれぞれ仮想深度(-2、-1、+1、+2)に分かれていて同じ階層にはいないというのが新たな試みです。
チェンジングするパーツはフラット(0)の位置にいます。
ちょっと何言ってるか分からない・・と思うので動画です。
結局よく分からないと思いますが、なんとなく浮遊感を味わっていただければ成功です。
あとは背景で細かい線がうねうねしているのが「キネマティック」というセキュリティ技術では割とおなじみの表現方法で、独自に加筆した細いビリビリと相まって個人的には背景が大ヒットなのですが、荒木町ナイトさんの「荒木町ユナイト(キトライライヘイさん)」で同じように背景で使われているものが先に出てしまい一歩出遅れてしまいました。 実はこれがかなり悔しかったので出来たらすぐに販売するスタイルに変えたのでした。
第二弾「大デストロイ嶽丸」と専用アルバム
第二弾は「大デストロイ嶽丸」 コンセプトとしてはなるべく原型そのままで余計な事をしない。
けど何かしらホログラムへの挑戦は欲しいから「浮かしている炎を最大限まで浮かしたらどのくらい浮いて見えるのか試したい」と注文しました。ちなみに微妙にチェンジングもしています。
台紙はカードワンで「黒×グリッターシルバーで」作ったのですが、思いのほか背景が同化して透けているような、不思議なシンクロを見せていて摩訶不思議感あってファインプレーでした。 台紙込みで手に取ると完成度高いですね。
ただ、既に同じデザインで販売されているので(これでベストなんだけど、なんか物足りないな・・)と自分が感想を持ってしまった為、「おまけ付き」となりました。
おまけの「ホロコレ専用アルバム」について
おまけがこちら。 ホログラムコレクションは台紙ごとファイリングしたいと思うので、名刺サイズのミニアルバムを作りたいなと常々思っていました。 ホロコレクションで使われる台紙のサイズは一般的な名刺と全く同じ55㎜×91㎜なのでリフィルも豊富に売ってるはずです。
アルバムは以前作ったオリジナルアルバムの時と同様、プリンテックスさんで作ってもらいました。
名刺用の縦3のファイルはおなじみなので、既製品にプリントで簡単に出来るでしょうと思い、本当に「おまけ」のつもりだったのですが、作っているうちに気が付いたらどんどん豪華になっちゃいました。
ちなみにリフィルですが、私は最初モノタロウでコクヨの「名刺ホルダー替紙システム手帳サイズ」を買いました。 まあこれでも良いといえば良いですが裏側の隙間が少し気にはなります。
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楽天で見つけたこっちの方がよいかもしれませんが商品よりも送料が高いので躊躇しています。(こちらは縦入れでこれはこれで上部が少しはみ出るとの事。でもそうやって保管する「仕様」であってサイズが合っていないわけではありません)
「6穴・名刺用」でいろいろ探してみましょう。
追記:大デストロイ嶽丸のボツ案
そういえば、(なんか物足りないな・・)と思ってから「さらに箔押しを施す」というのを試してたのを思い出したので供養がてら掲載しておきます。
ボツにした理由は、ホログラムが光る時に金箔が光らず、金箔が金に見える時にホログラムが光らないので、ホログラムと箔押しがものすごく相性悪かったからです。 このように画像で見ると「何か分からんけど凄い感」はありますが実物はイマイチでした。
第三弾「スーパー姫子」
第三弾は第一弾のハガキから既にビジュアル公開済みだった「スーパー姫子」描き下ろしです。
ホログラム業者はいくつか使い分けているのですが、「逢魔刻」や「大デストロイ嶽丸」、その他「ブラック姫子」等トキメキ!妖怪鬼退治本弾のホログラムはすべてA社で作っています。 A社が一番クオリティが高い(価格も高い)です。
A社には何度か「秘伝忍法帳のホロような3Dぽいの出来ないのか」という相談をしては、その都度「無理」と言われていました。
B社で作ったニニギ。
別のB社にて「3Dっぽい表現」がそれっぽく出来たのですぐに現物と入稿データ一式を送り、「この方法なら出来るのでは?」と尋ねた所、
先般「ニニギ」のサンプルをお送り頂き、社内で色々検討した結果、
これと同様に12~14枚くらいの角度をふったデータをご入稿頂く事で、
同等以上の物が作れると思います。
同等以上いただきました!
対抗意識燃やしてるんじゃないでしょうか!? これですよ、これ。
という事で、龍神の頭部を3Dモデリング依頼して制作開始。
いきなりやるには形状が向いていない気もしますが今使えるイラストがこれしかないのでタイミング的にやるしかない。
さあ、どうなるか?
校正サンプル到着
ダメだ~~っボヤけてよく見えないっっ!
届いたサンプルを見た所、姫子本体や背景のハートプリズム感、全体の色味・輝度もバッチリでしたが、肝心の龍神様の顔がボヤけてよく見えない。
目が慣れれば何となく認識できるのだけど、モヤ~っとしていてお顔が拝めません・・
- ニニギのさらに上を目指し、アニメーション(目と口の開閉)を入れてしまったのがやり過ぎたか・・
- カラーを4色構成にしてしまったせいもある?単色ならもっと分かりやすかったはず。
等、チャレンジしすぎてしまったのかもしれません。
仕方ない、またやり直すか‥
そう思って部屋を出たその時!!
廊下の明かりで見たらご尊顔がハッキリと!?
廊下とか、白熱灯の部屋とかのムードある明かり、もしくはモザさんのカラー3Dを見る時のような太陽光・強い光だと龍神の顔がハッキリと現れました!
どんな環境でもハッキリと見えるのに越したことは無いですが、これはこれで見えた時に感動する!!
蓄光や感温印刷のように「一定条件で現れる」というギミックだと思えばかなり良いです。
これで生産開始します!
動画は太陽光にて撮影。直接見るなら、夜の玄関・廊下・脱衣所等の明かりが丁度いいと思います。
ニニギもそうですがそこにしか目が行かないので、ビックリマン2000のW仏KINGホロみたいにキャラクター全体が疑似3Dという方が見やすいかもしれませんね。また試してみたいと思います。 そして滅壱文のような単色ガチ3D、さらにはカラー3Dホロ、、まだまだ目標は沢山あります。
第三弾「スーパー姫子」は2023年5月5日のさん家祭りで先行販売し、その後SHOPにて販売しました。
メインキャラだからか、描き下ろしだからか・・イベントでも通販でも販売したからか、頭一つ抜けて人気で完売となりました。
こちらは生産工程の都合で増版が出来ません。
追記
これを受けてだと思いますが、後にホログラム業者よりPR用として疑似3Dホロサンプルが送られてきました。
かなり綺麗なので魔肖ネロぽいのをさらに追及できそうです。 後はW仏KINGのような3Dも。
・横を向いた時に、横幅が同じであるのがコツ
とありました。 これを守れば、カラー・動き を入れても良い物か・・? どことなくレトロ感漂うアナログホロっぽさがあってマイナーシール感ある作品に合いそうです。
利用した事ある所には一斉に送られていると思うのでこれからしばらく「疑似3D表現模索時代」が来るかもしれません。
第四弾「デビルデ陰摩羅鬼」
AGAWAさん @agawawaga の新作シール、とにかく見て…!
夜の闇に溶けていく刹那の出来事を切り取ったかのような、ストーリー性溢れるシール…!!!すごすぎ…!!!
子供の頃に感じた夜の怖さと妖艶さを思い出してドキドキしちゃった…!!#自作シール#トキメキ妖怪鬼退治#AGAWA pic.twitter.com/yMRv40u6Yo
— みなもと悠 (@minamotoyou) June 21, 2023
https://twitter.com/nkam501/status/1671458065789628418
これが”バズる”というやつですか。 みなもと悠先生とエヌカムさんのTweetが特にバズった第四弾デビルデ陰摩羅鬼。
こちらについてのブログ記事はまた後日ちゃんと書きたいと思います。 反響凄いです。
SNSなどでUPしていただいた方々、本当にありがとうございます。
この技術を使ってアイデア出して色々作ってみたく、模索中です。CGとか映像(特に1秒で魅せるのが上手な)系に強い方いたらアイデア下さい><
第五弾「ブラック撫子」
第五弾「ブラック撫子」。 3Dカラーホログラムです。
超難航したカラー3Dホログラム
元々は普通のホロとして作成していた「ブラック撫子」。3Dカラーホログラムを作れる環境が整ったので急遽こちらのデザインを使用する事にしました。
なので、「3Dを想定していなかったキャラクター&デザイン」というのが難航した理由の一つなのかもしれません。
着色をし直し、CG作成までは順調でした。
本作を出す前に既に「神師ヴェール」が世に放たれているので、追い付け追い越せで、
- 後ろの腕がジャキジャキ動く・球が動く
- 背景が立体的なプリズム
という動きや背景表現のアイデアで差別化が図れればと思っておりました。
#SDガンダムの日
横井画伯、ほしの先生、
お誕生日おめでとうございます❗ pic.twitter.com/Uwpg5V8NhX— ロウカク (@Algus_Knights) March 12, 2023
背景プリズムはコチラをツィートで見かけてビビっと来て参考に。やはりプリズムには皆さん人一倍強い想いがあると思うのでホロの世界と融合出来たらアツいと思いました。
後は「しるぴよ」さんのツィートでみね子ちゃんが宙に浮いているようなのも頭にあったと思います。
そして、数か月かけて出来たのがコチラ。
うーーーん、暗い。 暗いのもそうですし、神師ヴェールはもっと左右に傾けた時にグルグル回るような印象を受けるのに対して、何かあんまり左右に回り込まないような・・メタリックな質感は凄いけど肝心のトキメキ不足。。
この段階では「まだ明るさなどは未調整」との事でしたが、大分まだまだだな・・というのが感想でした。
その他気になる点等をブラッシュアップして何度も印刷し直して・・を繰り返しました。(その都度郵送でサンプルが送られてくるので申し訳ない気になってくる)
多分、この辺りが最終段階だったと思います。
何度もやり直し、どんどん良くはなっていったので感覚もマヒしてきて一度はこれで満足してGOサインを出して3日後・・やっぱり数日モヤモヤが残っていて、
一度ボツにして、再度作り直す事にしました。
この時痛感したのは、モザさん神すぎ。って事です。(神師ヴェール作ったハッピー城の方)
まだ誰も作った事が無い段階で、いきなりあの完成度のものを出せるなんて凄すぎる。
これ、思っていた以上に難しい。思っていた以上に普通あんなん出来ひんやん!なんです。ハンパ無いって!
という事で、追い越せ等と言っている場合では無くなり「なんとか追い付ければ御の字」という気持ちに切り替え、ガッツリ参考にさせていただきました。
しかもこの難航中にたまたま「さん家祭り」の打ち上げでご一緒させていただいたのでご相談させていただき、”配色のアドバイス”までも直々にいただき、
何がダメだったのか‥理屈をこねて、
- 撫子は青や赤等、暗い色使いが多かったので白金を基調としてビビットなピンクや黄緑を挿す、明るい色使いに大幅変更
- グリグリ動かす為には、キャラの配置がポイントで、もっと前面に出したらよいのではないか?と気づいた(多分これでかい)
- 背景プリズム案は廃止で、色合い派手めな放射線系で煌びやかに(元々業者様から提案いただいていたのにプリズムに拘ってごめんなさい)
- 背後の腕の動き、「2」の配置の原理と同じで奥の物は動かすのに適していなかった。廃止!
- 3Dですよ感・遠近感が伝わりやすいオブジェが欲しい。ハートのオブジェ追加!
という改善依頼をして、再度イラストレーターさんの着色~モデリング~原版作成~・・すべてやり直ししました。
こうして完成したのがトキメキ妖怪鬼退治ホログラムコレクション第五弾「ブラック撫子」なのです(嬉涙)
右上のハートオブジェが一番3Dを感じます。 やり直して良かった・・
2023年9月18日20時~SHOPにて販売開始しました。https://agawa.shop/products/detail/40
太陽光で見ると感動レベルですが発売後、曇り空(なんなら雨)が続いています。
ちなみに、裏書きは「もしも聖GO醍醐が歴史通り「天井舐め」を引いていたら?」というパラレルワールドの話なので本編のストーリーの続きではありません。 ストーリー補足もいつかしたいです。
という事で、またカラー3Dホログラムで今度は変形したりするのを作りたいという目標が出来ました。 何かアイデアありましたら是非ご連絡下さい。
SHOPのインフォやTwitterアカウントを要チェック!https://twitter.com/agawawaga
千寿王を販売予定しています
第一弾の逢魔刻、第二弾の大デストロ嶽丸と同時に制作した「千寿王」。第三弾で予定していましたがお蔵入りしていました。
誕生した時期的にガチホロベビーブーム期(自作シール界でガチホロが多数誕生)だったので”ガチホロお腹いっぱい”という空気が去年(2022年)は薄っすらありました。
私自身もそれらの殆どをコレクションとして購入したのと、逢魔刻・大デストロイ嶽丸の2点の販売・反応を経て「既存デザインをガチホロにしただけじゃ、もはや物足りない・・」という心理になりました。
その為、チェンジングをしてはいるものの既存デザインだったのでこちらはすっ飛ばし、新規デザインの「スーパー姫子」を第三弾としたわけでした。
時を経てトキメキ妖怪鬼退治公式ガイドブックを新しくした際に、(ひょっとしたらいつか販売するかも・・)と思い一応線画だけ掲載したのですが、その時久々に現物を見返したら不思議なもんで「あれ?改めて見たら全然イイじゃん・・」となったわけです。
おそらく「デビルデ陰摩羅鬼」「ブラック撫子」という変化球を経て、やっぱりブラックゼウスや魔肖ネロで覚えた『あの感動』に近いこちらは我々にとって特別なものなのでしょう。
こちらは第六弾として検討しています。
ちなみに、「楠木おみつ」→「途中過程を新規描き下ろし」→「スーパー妃紗子」の3チェンジングホロも制作しましたがこれは見返してもイマイチだった(3チェンジが見づらい・色が薄く感じる)ので真のお蔵入りです。(途中過程は公式ガイドブックに掲載)
フルパララックス3DホログラムのTravisとアポ取りました
https://www.instagram.com/laserboyholo/
instagramにて個人で3Dホログラムを作って公開・販売もしている海外のLaserboyことTravis Paquin氏とアポを取りフルパララックスでの3Dホログラムを作成中です。
フルパララックスというのは横だけでなく縦に傾けても傾いて見えるホログラム業界用語で、80年代後半~90年代初期の3Dホログラムはこの技術ですよね。模型を作ってアナログで撮影をする手法だけでなくデジタルでも出来るみたい。 FUTURE VISIONのホロとか。 氏がどのようにして作っているのか分かりませんがとりあえず3Dデータを作る所から始めています。
ちなみにSHOPでホロアイテムを買えます。⇒ https://www.laserboyholo.com/
今後の予定メモ
- 3Dカラーで動きをもう少しつける(ブラック撫子では試しに球を上下させましたが今度はキャラクターそのものがアクションを)
- 2Dカラーでのモーフィング
- 2Dで別のアクション
あたりを打ち合わせして現在詰めています。
封筒とハガキギャラリー
それぞれに付属する封筒とハガキも掲載予定です。