2019年の6月頃~自作シールの世界を知り、作る側に回りたい!と、すぐ製作に取り掛かり2020年2月にテスト販売を開始したのが「トキメキ!妖怪鬼退治」というシールシリーズです。
「トキメキ!鬼退治」第一弾についてのブログ記事です。 様々なシールから影響を受けているのと印刷業者様にもお世話になったのでリスペクトを込めて。
スーパー姫子誕生
まず、イラストは私が描いているわけではありません。
発注内容は、
- 和物で武器とか持ってる感じ
- 頭が中央
- デフォルメしすぎない、幼くなり過ぎない
- ロゴスペースを確保。その為、正方形では無く横長にデザインする
- 全体的にロゴ含めて円を描くような形になるように
- 可愛い女性
- 少年少女隊の「決戦!あやかし城」が最高に好き。(似すぎ注意)
という風に指定しました。
で、あがってきたのがこちら。
衝撃のイラスト。。
いきなり超ドツボでした。 最高すぎました。 理屈抜きでとにかくイイ。
これは、凄い方(イラストレーターさん)と出会ってしまいました。。
こうなると、次に悩むのはネーミングです。 せっかくの秀逸なイラストを名前や設定で台無しにしてはいけない。
悩んだ挙句、
シンプルイズベストで「スーパー姫子」に。
この名前は自作シールで私に衝撃を与えてくださった、「すーぱーみね子」氏と同じイントネーションという事も意識しています。
裏書きを考えたり世界観を作り出すのもどうしたら良いのか最初分かりませんでしたが、名前が決まると自ずと見えてきました。
印刷業者探し
イラストが出来て、次に悩むのが印刷業者。
ビックリマン風のシールを作る事の出来る業者はいくつかあり、それぞれがそれぞれのメリット・デメリットを持っていて、どこも一長一短。
逆に頭を悩ませる事になりました。 印刷会社の比較は今度ブログ記事にします。
プリントオン(PRINT ON)での試作品
印刷会社を検索して、コスパ最高・裏書き印刷アリ!で最初に行きついたのがプリントオン。
ここで初の印刷をしたのがこちら。
プリントオン様には別の素材でお世話になるのですが、スクエアプリズムに関しては、
「う~ん、思ってたんと違う」
プリズムの輝きが鈍いのと、紙が薄くて柔らかいので求めていたのと違うな・・となりました。
あくまでも好みの問題ですが、やっぱり旧ビックリマンと同じような質感を求めてしまう。
ついでにロゴはグラデーションじゃない方が良いな、とか裏書きの文字が小さすぎる事に気づいたり、白版(イラストの下に敷く白。抜くと透ける)の使い方等、修正点が多数見つかりました。
プリントオンではテスト印刷が出来ないので最低ロットの10点を発注する事になります。
プリントオンはコスパ最強で裏書きも対応していて、かつ箔押しも可能なのでメリットも沢山あります。
トキメキ♥キラプリズムとの出会い
そして、グラフィック印刷のHPで「ハートが大きめのキラ発見!」
これが綺麗なキラキラだったら最高なんだけど・・
と、試しに印刷してあがってきたのがコチラ。
うおおおおーヤベー!!! めちゃめちゃトキメキーーーー♥♥♥
もう、絶対グラフィック印刷でキマリ!と思いました。 唯一無二のRGBカラー入稿という点もポイント高いです。 プリントオンの小さいハートプリズムはたまに見かけますが、これはあんま見た事ないし! 後は賛否両論で否の方が多いようにも感じますが、個人的には印刷部分が薄ら凸っとしてるのが好きなんです。理由はスーパーゼウスやスーパーデビルにもうっすら凸があるからです。
グラフィック印刷の場合は、「裏書き」に対応していないのでまた一苦労するわけですがこの話はまたいつか。 (ムガル師匠のおかげでクリアできました。)
妖怪系キャラとマツダメタルとの出会い
「スーパー姫子」がめちゃくちゃ良かったので、他のキャラは姫子を引き立たせるような、極悪系がよいなと思いゴリゴリのイラストを何点か作成しました。
かわいいキャラクターが描ける事が分かっているので、もっと描いてもらうべきと思いつつも、他が全部悪魔系なら「姫子が四面楚歌」的な緊張感も出るので世界観構築の為には我慢してでも作らねばと。
では、悪魔系の素材はどうしよう。 ビックリマンのノーマルの白枠・原色2色のあの構成もたまりませんが点数が少ないのと自作シールは「全部ヘッド」みたいな要素も感じていたので全部ヘッド感の方向で考えていました。
さて、こちらは私の好きなシールベスト3に入るNITOLISAシール「MN.007」です。
この金シールは、画像では伝わらないけど実際に手にするととてつもないオーラを纏った作品で、すーぱーみね子氏のイラストの素晴らしさはもちろんですが、白版の使い方、手にした時の高級感・質感、全てが完璧な作品です。さすがUTA VILLAGE作品! 10年、20年したらとんでもなく評価されて超高額シールになる事間違いなしです。(今はシール横丁で買えます)
妖怪系はこのゴールド感を出したいなと思っていました。
なんとなく印刷会社はマツダプリントと予想して、いざ発注。
そしてサンプルの仕上がりがコチラ。
うーん、またもや思ってたんと違う・・
マツダプリントは素材を2種選んでサンプルの制作が出来ます。
ザラついた質感は正に狙い通りで「NITOLISAシール」と同じ感じでしたが、迫力が無さ過ぎる・・
見てください、オートマンさんのこの迫力。
画面いっぱいまでイラストがあったり、白での演出が秀逸すぎるっ・・憧れる!! 等と参考に、
白印刷を背景に取り入れてキャラもなるべくいっぱいにして2回目のサンプルがコチラ。
まだいまひとつですが、なかなかイイ線まで来ました。これはいいヒントになりそうです。 白の隙間が気になるから直そう。 ロゴはもっと大きい方がいいかな。 白版無くても色濃いからもっといけるな。 などなど修正点や発見は沢山ありましたが、
どうしても、フチ無しがいい・・
マツダプリントに限らず、多くの印刷業者はカットを考慮して縁(フチ)を2mm空けないといけないというルールがあり、どうしても画面いっぱいに線が描けないのです。
でもオートマンさんのはドギャーン!と白い線が何ならシールをはみ出てる程ですよね。
どうしたものか・・と考えた挙句、
48+48=96mmだから100×100サイズで発注して自分でカットすれば縁なしイケるやん!! という結論に。 ついでに背景の白版は和柄の素材を当てたらいい感じだったので採用。
こうして妖怪はマツダプリント100サイズ面付きという技で強引にフチ無しにしたのでした。
マツダメタルの実力
マツダメタルというのは私が勝手にそう呼んでいるだけです。
マツダメタルの実力は、想像以上に凄かったです。 写真では伝わりづらいですが、白版を入れずに色だけで印刷している部分がプリズムよりも濃いめに色がついてギラりと光るんです。 白版も印刷も無い部分の金色はキラリと光るので2種類の光り方が演出できて、ザラついた印刷が相まって高級感が凄くあります。 大デストロイの場合は目の部分だけが光沢のあるキラリという点と、エフェクトのオーラのギラリ感がポイント高いです。箔押しもいいけど、これは是非手に取って欲しい一品。
ちなみに、「大デストロイ嶽丸」は「鐚壱文」(ハッピー城様)「零魔王」(謎のジパング伝説)等の影響を受けています。
スペシャルシール
毎弾、スペシャルなシールを入れたいなとは考えていて、第一弾はこのキャラ。 イメージは映画「ラストエンペラー」とAKIRAを足して二で割って欲しいと発注しました。 レインボー地に箔押しが出来るのは、現状プリントオンか、キラキラボックスしか見つけられず、コスパ的にプリントオンにて、金の箔押し×レインボー地で製作。
かんたろ氏の「天孫降臨」という好きな作品があって、こちらの影響も凄く受けています。 金×レインボーはこちらを参考にしました。
キャラ的な部分の他にもっと影響されたポイントがあって、↑こうしてみると穏やかな顔をしているキャラクターが
角度を変えると違った表情に見えて、それが現段階では敵か味方か時代背景さえも分からないTOKIMEKIというキャラクターにハマっているのでストーリー的な意味合いも出ました。 天孫降臨はシール横丁で買えます。
ver.違いについて
自作シールにハマって色々と購入しましたが、「Galpopちゃんねる」や「大和神伝」でポストを覗くのがめちゃくちゃ楽しみだったので、同じようなトキメキは絶対と思っていました。 ブラインド方式にする事にはこだわりがあります。
Galpopちゃんねるは、「極まれに」金の箔押し仕様の「ヴィーナスゆき」が混入されているのです! 出た時の興奮はたまりません。 ヘラクライストが出た時のあのトキメキを思い出しました。
そう考えると、全6種内でキャラ格差はある程度演出したものの、ver.違いも欲しくなってしまいました。
ビックリマン2000の「ジェット皇星」のウィンクを意識して妖怪系は再度マツダプリントで製作。 大幅な変化を加えてもコスト的には同じですが、全6種といいつつよく見たら違くない?という発見があればよいなという
「後追いする程でもないけど当たったらトキメキ」程度の差を意識しました。
スーパー姫子と大デストロイ嶽丸の箔押し
スーパー姫子は、元々背景が青いだけの違いの予定でした。 ver.違いは小ロットでよかったので、いろいろ探してたところ、ツィッターに「小ロットでの制作を承ります」と書いてあった「ハルさん」を見つけて、依頼をしました。
やり取りの中で、ふと「箔押しは出来ませんよね・・・?」と何気なく聞いたら「出来ますよー」と!?
もうテンションが上がってしまい、「後追いする程でもないけど当たったらトキメキ」の事も忘れてお願いしてしまいました。
こうして誕生したのが第一弾の「スーパー姫子箔押し」(右)です。
大デストロイ大嶽丸のver.違い
姫子が箔押しなら「大デストロイ嶽丸」も作りたいというキャラ愛で作ってしまった箔押しデストロイ。
こちらはかつぼうさんのYY-FACTORYにて。もう言うまでもなくテッパンです。 「真性メガテニストシール」の箔押しシールを実際に手にしているのでクオリティは既に分かっていましたし、試行錯誤する事なくすんなり完成。
箔押しのデータは境涯滅伝の「地獄ヘルマサカド」オマージュなのは言うまでもありません。
TOKIMEKIのver.違いについて
プリントオンさんは裏書きもカラー印刷出来るのですが、サンプルを手に取った感想として「もうちょっと厚さがあると高級感が増して好みなのにな・・」と思っていました。 「裏書きシールを貼って厚く出来ないか」と相談してアドバイスをいただいた結果、出来上がったものに裏書きを自分で用意して貼り合わせる事に。 こちらはムガル師匠に教えていただいたエーワンの用紙を「MBE246」という自分で印刷出来る所に持ち込んで印刷。 これもツィッターでフォローさせていただいているどなたかが「キンコーズ」で裏書きを印刷したというのを記憶していたから生まれた技です。
その際に、ver.違いとしてグラデーションで色を変えています。 旧ビックリマンのアイス版や懸賞版、ビニコ等のイメージです。
ちなみに、グラデーションにすればタイダイTシャツのように唯一無二の色が出来るじゃん!と思っていたのですが、よく見たら横同士は同じでした。
トキメキ!妖怪鬼退治第一弾まとめ
というわけで、第一弾は2020年2月5日にテスト販売、2020年2月10日に本発売、2020年2月19日に販売再開して2020年2月19日に一旦完売しました。
分けて販売したのは、テスト販売でした。 ショッピングカートの住所が登録住所と配送住所が違うのを間違えたり梱包作業の効率化が出来ていなくて時間がかかったり、想定以上の数を購入される方がいたりと、想像しないような事が沢山あったので分けて販売して本当によかったです。
全シールリストの記事はコチラ
販売スタンス
自作シール界隈に興味を持ったのが2019年6月頃で、買いたいのに買えないシールシリーズというのが多数あって残念な想いをしたのと、例えば第3弾くらいで知った方が第一弾も買えると良いのではと思うので増版してプロモーションもしつつ長く販売したいとは思っています。
ちなみに、「Dr.ドクロンの野望」は第6弾で知りましたが、遡って第1弾から買えたので全部集める事が出来ました。
ストーリーについて
トキメキ!妖怪鬼退治のストーリーは、1弾の段階ではキャラクターの説明が殆どなのであまりストーリー性は見えない段階です。
2弾の裏書きあたりからぼんやり見えてきます。 作詞や映画と一緒で何となく掴んでいただくのが一番面白いかなとは思っています。
AGAWAさんのトキメキ妖怪鬼退治、IK♡EM♡IK♡OTの裏書き解読してみたんだけど、◯◯町の世に現れたラストエンペラー、ラストって天、、、
このくらいしか読み解けない
公式ネタバラシいつかあるのかな— 在宅の神 さめ (@kinyasamejimaxx) February 14, 2020
これは凄い!
トキメキ!妖怪鬼退治はここで買えます
シール横丁様や大怪店様への委託も最初から視野に入れていたのですが今は余裕が無く落ち着いたらと考えています。