遂に出た自作シールをまとめた本

自作シール本とは

自作シール本

自作シール本とは、まんだらけ(シール横丁担当中津氏が中心)による歴代の自作シールを掲載してまとめた本です。2000年~2020年(といっても2月頃までなのでほぼ2019年まで)

2020年9月27日にシール横丁にてWEB販売開始されました。

自作シールとは

80年代後半に流行したビックリマンチョコはじめとする「おまけシール」に影響を受けて作られたシールカルチャー。 2次創作・同人としてのビックリマン風シール(例:キン肉マンが好きな人がアシュラマンをビックリマン風にシール化してコミケで頒布する等)、またビックリマンそのもののキャラクターの同人シール(例;ヘッドロココの2次創作)というような制作が主なきっかけとなり、1次創作での制作者も増えている。

  1. 個人の制作物なので素性が分かり、かつ連絡が取れた人の作品のみ掲載
  2. 掲載を断った作家もいる(かもしれない)
  3. 2次創作は権利的に掲載が出来ないので含まれない。(元はといえば2次創作が生み出したカルチャーなのでやむなくだとは思います)

これらの事から完全に自作シールの歴史を網羅しているわけではなく、カルチャーを支えてきた方々(売り手も買い手も)から見れば「これが自作シールの歴史だ」と明記されてしまうのには違和感を覚える方もいるでしょう。

また、誰が中心となるわけでもなく自然発生的に作り上げられてきたカルチャーなのでなるべく”誰か”に牛耳られたくないという意識もどこかであるのかもしれません(とはいってもさん家祭り及びシール横丁の主催企業なのでそこは説得力あると思いますが) (ちなみに私は噂を聞きつけてこちらから是非掲載をとねじ込みました)

そんなこんなで発売前は懐疑的な意見もちらほら見受けられましたが・・

自作シール本の装丁

その本の重さ・ボリューム・担当者の熱量がビシビシ伝わってくる装丁・内容によって丁寧に作られた本はとてつもない説得力を生み出し、

結果、多くの人を魅了する事になりました。 曇っていた空がパーっと明るくなったように感じました。

A5版 カバーUV厚盛り 帯302ページ オールカラー

2000年頃から起こり始めた、おまけ風シールを独自に創りあげる「自作シール!その20年の進化をまとめた「自作シール本」!
約100名の多彩な作家が創作したおまけ風シール「自作シール」を約3000点、オールカラー300ページで紹介。
出版社様、各種メーカー様も必見!掲載作家はイラストだけでなくパッケージ/仕様/設定など全てをプロデュースします!

3000円+税

自作シール本発売記念シール6枚セット 6種

自作本記念シール

そして自作シール本発売記念シール6枚セット 2400円+税

左上から「J/I/S/A/K/U」とナンバリングされており、

  • (J)バクリッコ @BAKURIKKO
  • (I)かんたろ @AltandEnter
  • (S)超能力ボーイズ @uri_gero
  • (A)ドク @neokinokoboy
  • (K)キトライライヘイ @kit_lailai_hei
  • (U)UTA VILLAGE @UTA_VILLAGE

という、自作シール界を牽引する方々によるシール作品が同時に発売されました。(敬称略)

記念シール騒動について

元々この6種のシールは、自作シール本の特典シールとして準備されていました。

最初の発表では自作シール本1冊につき3枚がランダムでつくという話でした。 そうなると「本を最低2冊買わないとシールはコンプ出来ないのか・・」という所でざわざわ・・としていました。

ここまでの段階ではこのままギリ押し通せるか・・?という所でしたが、その後「本についてくる特典シールは3枚共同じシール」という謎の仕様発表がありプチ炎上。

結果、「自作シール本(シール3枚付き)」価格3910円(税抜き)の予定が、発売前ギリギリで本は3,000円(税抜き)、シール2,400円(税抜き)という構成になりました。

お礼シール

JISAKUSEAL

発売から数日後、JISAKUSEALのTHANKYOUシールが自作シール本参加者に送られてきました。 箔押し仕様でカッコよさ抜群です。 裏には非売品とあります。

特典シールで荒れた事もあり一応フォローを入れておくと、情報提供としてシール画像を送る等制作に”参加”した作家さんも本及び特典シールは”自腹”での購入でした。 シールのお礼をシールで返すという粋な計らいという面が強いのかなと思います。 ※ちなみに2枚入っていました。

管理人のレビュー

自作シール本の表紙

2020年までですが2020年作品はほとんど掲載されていないので実質2019年までの濃い歴史が詰まった本。

管理人が興味を持ったのは2019年の6月頃~なので、何といっても知らない作品が沢山掲載されているのが大興奮でした。

特に、ともり氏のゴッドレシール(陸王出羽!ゴッドレジャーズ)は初見だったのでカッコいいー!となりました。 

その他、「えー!ヤフオクで見た事あるこの作品、大巳たかむら氏だったんだ!」とか、「えー!クエスタダイスケ氏ってそんなに前から活動されてた方だったの!?」とか、「えー!このシリーズはコンプしてるつもりでいたのにこのバージョン知らないー!」とか、もう色んな「えー!」が飛び交って思う存分楽しめました。

一度で全部細かく見る物ではないので何度でも見返して何度でも発見があるのだろうなと思います。

シーンを作り上げた多くの作家の軌跡と重み

自作シール本で多くの方がグっと来ているのは、個々のシールそのものよりも「シーンを作り上げてきた多くの方々の”軌跡”」だと思うんですよね。これだけ並ぶと凄いなという。

淡々と並ぶシールのリストが、歴代のスケーターやバンドを紹介していく系のドキュメント映画を見ているような感覚でした。

しかもインタビューや描きおろしの漫画等を挟む事なく、ほぼ全頁がシール紹介・そして全頁カラーという超絶ストイックな所にズシっと心を掴まれました。 この本をきっかけにツィッターではインタビュー代わりに「当時は殺伐としていた」「技術の交換が無かった」等の歴史が語られるという形になっていたので2倍楽しめました。

本には掲載されていない2次創作勢の作品が中心(イベント:ビックリマンオンリー等が代表例)となっていた事も周知の事実で、それも想像する事でシーンの重み・ボリュームをより感じていると思います。これだけじゃなくて、黄金ジェットさんや、らべんだーはうすさんの作品等、まだまだあるんだよな・・という。

年表を見ると、2015年頃になんだかすごく盛り上がっていたっぽいぞ?というのが面白いです。 「悪魔 VS 天使」シリーズ30周年(2014年に展開)でビックリマン熱を掘り起こされた方が多かったのかもしれません。 

さて一番熱く語りたいのは、今ってある程度「自作シールカルチャー」というものが確立していて、良いものを作れば少なからず答えがちゃんと返ってくる(買って頂ける)という文化が既に出来ていて、それって当たり前じゃなくてめちゃくちゃ凄い事で、それらを作り上げた先人たちはとても偉大だという事です。 先人たちの中には買い支えてきた買い手の方々ももちろん含まれます。

ベタな言い方をすれば先人たちが草刈り機で切り開いて舗装された道路を私なんかは楽に車で走っているのです。

最初から先人たちについていたファンがこっちもいいねと作品を見てくれる舞台が既に用意されていて、先人たちによって需要が高まったから印刷業者がサービスを既に提供している。 それもこれもこの本に掲載されている先人たち・そして2次創作の先人達の功績なのです。 それがダイレクトに伝わってくるのでこの本にズシっと重みを感じるのでした。