ハッピー天女Ⅳを制作中です。

ハッピー天女Ⅳ 制作中

コスモテック社さんよりエグい画像が届きました。

現在、制作依頼中の「ハッピー天女Ⅳ」の制作工程画像です。

ハッピー天女Ⅲ 全1554種 AGAWA

前作「ハッピー天女Ⅲ」では、各パーツや顔・プリズムの色等、一つとして同じ組み合わせが無い777種(後に1,554種に増えた)のシールを作ってとても好評を頂きました。

次作「ハッピー天女Ⅳ」はコスモテック社にご依頼し、

「同じ箔の組み合わせが一つもないシール」を1350種制作中です。

同じ箔の組み合わせが一つもないとは? 上の画像だけではピンと来ないかもしれません。

少しずつ完成していく様子をアップしていきます。 むしろこの段階の方がグッとくる・・!と思うようなヤバい画像が沢山フォルダに入っていました。 写真が無茶苦茶カッコよくて惹かれルンです。

同じ箔の組み合わせが一つもないシールとは?

「同じ箔の組み合わせが一つもないシール」とは、

ハッピー天女Ⅳは、5色で構成されるデザインとなっていて5色全て箔押しします。

例えばナンバリング01は、

  1. ブラックメタリック
  2. SB STELLA SELECT
  3. ビアゴールド
  4. 金消し108
  5. シルキーエメラルド

という箔を使って構成予定ですが、02なら

  1. ブラックメタリック
  2. SB STELLA SELECT
  3. ビアゴールド
  4. 金消し108
  5. S ピンク

と、5の部分が「S ピンク」に変わっていたり、03はまた別の箔だったり・・

等と、「同じ箔の組み合わせが一つもないシール」を1,350種制作しているというわけです。

4種の箔まで終了

組み合わせとレア箔について

※クリックで拡大

組み合わせは、作業をしやすいよう2×5×5×5(=1250種)としたので、ハッピー天女Ⅲと比較すると「似たようなのが多い」という印象は受けると思います。(上の段が仮設計図)

ハッピー天女Ⅲは「同じ組み合わせが無い」というコンセプトに加えて「レアパーツがある」というのもポイントだったのでそれが無いのは寂しいなと思い、100種依頼していました。(下の段)

ちなみに、箔の種類は「ほぼお任せ」です。

到着

デザインの引き出し40」では50パターンの名刺を制作したり、

デザインの引き出し46」では箔10種×箔10種×紙10種 表紙は全部で1000パターン制作したという、

この手の箔押しのプロフェッショナルのコスモテック社さんでも大分達成感のある作業だったようで、興奮が伝わってきました。 ふと冷静になるとこの依頼を引き受けてくれたこと自体がヤバいですよね。

到着しました。 ハッピー天女Ⅳ1350種。

これなんか落ち着いてオシャレです。

見分けがつかない

ハッピー天女Ⅲと違い、パっと見じゃ区別付かない親戚が今回は多い点ご了承ください。

「これとこれ、どこが違うか分からん」というのが多くあるので、裏にシリアルナンバー入れて箔の組み合わせ表も公開したいと思います。

レア感ありますが、この種の親戚も多く存在します。

さらに、追加制作をもう602種おねだりしました。 デザインは同じですが箔のパーツの組み合わせを少し修正して箔の種類も自分でシミュレーションしながら指定してみたいと思います。

追加分到着

追加分が到着。 若干データ修正しました。

これはバランスの良い一品。

シミュ―レーションしながら、色数の少ない組み合わせもカッコよかったので全てのパーツに黒を存在させる事で「数カ所が黒でカブっている」というものも存在させました。その組み合わせの究極が全部黒です。

コスモテック社さんのnoteでご紹介いただきました


コスモテック社さんのnoteでご紹介いただきました。

熱量の伝わる文章で、心揺さぶられました。 特に、

箔押し加工時、金属版は箔押し機の熱で膨張するため、多色箔押しする際、特に精密な位置合わせをすることが難しくなります。また、シールに何度も圧を加える( 今回は5回 )ことで、シール素材もわずかに伸縮しております。

版の膨張とシール素材の伸縮。工程数が多ければ多いほど、トンボや色玉に合わせようとしてもうまく合わなくなってしまう場合もあるのです。

このような苦労まで深く考えていなかったので、改めてどの個体もズレが無く精巧に仕上がった作品に圧倒されます。

進捗 2024/1/24 制作中

ペッキャオの梱包準備が終わり、制作ルーティーンに入りました。台紙デザインも出来ました。 諸々同時進行でハッピー天女Ⅳは寝る前に1日60枚の制作ノルマで毎日やれば1か月後くらいにはシールそのものは完成か。

作り始めて1点1点に目を通していますが、今回は数の少ないレア箔もあるけどそれが分かりづらい。 それよりも組み合わせによる個体差が結構激しいのでそこで人気の差が出そうです。 ハッピー天女Ⅲやアベマサマのような数値化されたレア度では無く各々の感覚によるものなのでまた違った面白さがあるのではと思います。

没シールの決断

日々少しずつ裏書き貼り(シリアル番号入り)とカット作業をしながら改めて1枚1枚と向き合いながら気づいたのですが、「下地の黒の影響で、本来の色が出ていない箔がある」のです。

企画趣旨的には下が透けてもそれによってさらに「ミックス」という箔の種類が生まれるのでそれが功を奏するのであれば良かったのですが、顔の部分が何とも言えないマットな鼠色になってしまい(画像左)、流石にこれは失敗したなと。

該当部分には「コーヒーブラウン」という亜種が存在するので、その上「鼠色」もあるのは流石に美しくないという事でボツにする事にしました。

この手のが450枚くらいあって、全部ボツに。 ついでにアベマサマの2024種完売を受けて2000でも足りないと思い、追加制作依頼を改めて依頼させていただきました。

発売時期は特に決めていませんでしたが、急ぎで作って4月頃には販売したいです。